ウェディングドレス(物理的に)着てみるか

みなさんはお元気ですか?

ちゃんと社会生活を送っていますか?

会話はしていますか?ご飯は食べていますか?ちゃんと寝ていますか?

健康に気を付けてくださいね。

 

私は気が付けば結婚してたりしていても全然OKよ、な年齢になっていました。

むしろ会社のお姉さんはこの年で子供産んでるからね。

従姉は私の年齢よりも3つ下で結婚して、お母さんはあと1年で結婚してる。

なるほどね~、う~ん。なるほどね~。

 

わりかし毎秒、後悔無く生きているので

早く死にたいな~ぐらいの気持ちでいつも存在しています。

やりたいことはやっちゃう。

性病にもなったし、やりたいことはほぼやった。

書きたい話もバンバン書いた。

文字を書くのは大好きだ。

書いて消せるし、人の想像力に私の足りない技量をお願いできる。

絵みたいに努力もいらない、キーボードをたたくだけだ。

あとは今伸ばしている髪の毛を寄付したい。

せめてこんな私でも何かしら人の役に立ちたい。

 

いつか母親だか父親だかが花嫁姿が見たい と言っていた。

それはもういつか、今から遠い昔。

 

常にこの世の中にあまり未練のない私は、まああと2年ぐらい頑張れればいっかな

というお気軽な人生のあり方を思い描いた。

2年好きなことして、あとは無責任にこの世にセイ・グッドバイである。

そうすれば2年を逆算して効率的に人生の消化試合を送ることができる。

ただ実行するかどうかはわからない。

柔軟であるべきだ。死んだら生き返れないからだ。

ただ流れるままに日々を過ごしてもやりたいことができないような気がする。

暫定的にあと2年だとする。

 

あと2年だとしても、会いたい人には大抵あったし、これから会いたい人も別に

会えなくても気にならない。

そりゃ会いたいけど、今まで会おうと努力してきて会えなかった人なので

ご縁がなかったのだろう、仕方がない。

努力をしても実らないなら努力なんかしないほうがいい。

行きたいところも確かにある。モロッコとか。ニューカレドニアとか。

佐渡島に小樽。

でもまぁ別にいいかな、というのが正直なところ。

それにこれからは流行りの疫病のせいで遠出も難しくなるだろう。

諦めも大切だ。

 

弟達にも確かに会いたい。でも会えないなら仕方がない。

 

そう考えると本当に未練がない。

まだ聴いたことのない音楽とか、読んだことのない小説とか。

楽しみで体験してみたいけど、そこまで情熱があるわけじゃない。

クリスタルキャッスルズのアリスとイーサンが6年ほど前に決別してから

もうどうでもいい。

 

花嫁姿。

 

スキンヘッドにしたり、右目を先生に糸で二重にしてもらったりしたけど

花嫁姿はまだだ。

素行は良好。髪の毛もめったに染めないし、学校も出た。

ピアスさえも空いていない。ちゃんと勤めてさえもいる。

問題点といえばちょっとボロボロになるとヤリマンになっちゃうぐらい。

結果性病になった。

見た目に関して言えば校則違反は一つもなし。

 

私はお母さんを泣かせてきた。

スキンヘッドにしたとき、二重にした時、クラミジアになったとき。

誰にも迷惑をかけてないのにお母さんは泣いた。

ピルを飲み始めたことを伝えた時もお母さんは泣いた。

犯罪もなにもしていない。

ああ、迷惑ばかりかけているな と思いウェディングドレスを着ることにした。

 

ウェディングドレスを着て写真を撮るのだ。

2万円にぎりしめて清廉潔白。

純白のドレスに身を包む。

 

お母さんに報告したら、またお母さんは泣いた。

「私が思っているのはそれじゃない」と。

 

なにがどうあろうとウェディングドレスはウェディングドレスだ。

物理的には花嫁姿。

何も間違っちゃいないはずだ。

まあでも違うのだろう、物理的に着るだけじゃお母さんの思う花嫁姿ではないのだろう。

申し訳ない。

おたくで根暗でダサくてキモい娘は恋愛の才能がないのだ。

見合い結婚の両親の血を引いた私は愛の才能がない。

遺伝子レベルで抗えないことだ。認めてもらうしかない。

 

姉弟の中でお母さんを泣かせているのは私だけだ。

悪いことはしていないのに泣かせている。

毎度毎度私はちゃんとお母さんに事前通達は行っている。

成人式が終わったらスキンヘッドにする。

二重にする。

性病はごめんなさい、予測できなかった。

今回もちゃんと伝えた。

ウェディングドレスを着るよ と。

悪いことはしてないはずだ。誰にも迷惑をかけていない。

むしろ私が迷惑被っている。

スキンヘッドにしたときなんかじろじろ見られた。

 

お母さんは泣いたけど、もう写真館の予約もしたし、やめる気なんかない。